屋根の塗装工事が必要な場合には、どのくらいの費用がかかるのだろうと思う人も多いでしょう。
屋根の塗装工事は、足場を組んで行う必要があり、大掛かりになります。

また、屋根勾配や屋根の形によっても異なってきますので、費用も気になります。
今回は、屋根勾配や形状と足場の関係について、詳しくご紹介していきます。

 

屋根の塗装工事の足場とは

まず、屋根の塗装工事にどのような足場が必要になるのかを見ていきます。

屋根の塗装工事などを行うには、高さが高いために足場が必要になることが多いでしょう。
2ｍ以上の高所作業の場合には足場を設置しなければなりません。

さらに、屋根の場合には「屋根足場」という屋根工事専門の足場が必要になる場合もあります。
マンションなどの場合ではなく、一般住宅の場合には、屋根に勾配が付いていることが多いでしょう。

勾配が急なこともあって、屋根の塗装工事のために「屋根足場」が必要となる場合があります。

「屋根足場」とは、屋根に直接設置していく足場です。
この「屋根足場」をどのような時に設置すべきかについてご紹介します。

 

屋根勾配が6.5寸以上になると「屋根足場」が必要に

屋根勾配が6.5寸以上になると「屋根足場」が必要になると言われています。
一般的な戸建て住宅は6寸勾配(約31度)の場合が多いのですが、6.5寸(約33度)になった場合は、両手に物を持って作業をすることが大変です。

そのため、6寸より勾配が急な場合の屋根塗装工事では、「屋根足場」を作った方がいいとされています。
また、金属屋根の場合は、6寸でも「屋根足場」を設置した方が安全と言われています。

 

なぜ勾配が急だと「屋根足場」が必要？

そこで、なぜ勾配が急な場合「屋根足場」が必要なのかですが、屋根の塗装工事では、片手で塗料の容器を持ち、もう片手でローラーや刷毛を持つ必要があるでしょう。

屋根という安定できない場所で、両手を使って作業をしなければなりません。
また、作業姿勢も足場がなければ、ひざで屋根に体重をかけて行う必要があります。

不安定な姿勢で両手を使って作業をしなければならないため、勾配が急な場合は危険な作業となります。

 

屋根の工事の場合、塗装だけでなく葺き替えや修理、天窓などの補修もあり

屋根の工事は塗装だけでなく、瓦の葺き替えや修理、天窓の補修工事などもあります。
これらの工事の場合には、さらに屋根で細かな作業をする必要があります。

そのため、6寸以上の勾配の場合でも「屋根足場」を作ることがおすすめとされています。
屋根に張り付きながら作業をしなければいけないこともあり、足場がなければより危険な作業と言えるでしょう。

 

屋根足場があるとどのように便利なのか

実際に「屋根足場」があるとどのように便利なのかですが、足場があることで横棒に座って作業ができて安定して作業ができておすすめです。

特に瓦の葺き替えや修理、天窓の補修などの塗装作業以外の作業の場合は、横棒があるとしやすいでしょう。
また、塗装工事の場合も、「屋根足場」に足を掛けて塗装ができて安定します。滑り落ちる心配が少なくなります。

 

屋根足場を作ることによって作業の効率化と安全性がメリット

こうした「屋根足場」を作ることには、様々なメリットがあります。

屋根足場」を作るために資材が必要で、労力も費用もかかりますが、安全に作業ができることがメリットです。
作業中に滑って転落したり、物を落としたりすることが少なくなるでしょう。

また、作業の効率化も図れます。屋根の塗装工事や屋根の葺き替えや修理、天窓の補修なども足場があれば、作業が効率的にできて、きれいに作業が行えます。

屋根勾配が急な時ほど、安全にかつ作業がしやすくなるでしょう。

 

屋根足場の組み方は屋根の勾配や形状に合わせて様々

「屋根足場」の組み方は、屋根の勾配や形状によって合わせたものを作りますので様々です。
通常ならば屋根に等間隔で足場を作っていきますが、特殊な形状の屋根の場合は、その屋根の面ごとに足場を組みます。

また急勾配の屋根も複雑な足場を作って、工夫をしなければならないでしょう。

 

屋根足場を作る際の費用とは

ここで、「屋根足場」を作る際の費用についても見ていきたいと思います。
「屋根足場」の費用の単価は、足場の面積によって決まり、1㎡当たり約1,000円程度と言われています。

例えば足場の面積が70㎡の場合は、約70,000円程度となります。そして、一般的には約50,000円程度～約200,000円程度の費用となり、屋根の面積が大きい場合は費用も高額です。

「屋根足場」の費用は、通常の足場の費用よりも少し単価が高いのが特徴と言えるでしょう。

「屋根足場」は足場も屋根の上で組み立て、解体しますので、施工も大変で時間もかかります。
そのため費用も割高になります。

さらに、屋根の勾配が急な場合はさらに単価が高くなる場合もありますので、見積もりをしっかり事前に取ることが必要です。

 

屋根の塗装工事の際の足場費用は屋根勾配によって費用も異なる

屋根の塗装工事の際の足場とその費用についてご紹介してきました。
足場は安全のためにも組む必要があり、屋根勾配が急な場合は、屋根だけの専門の「屋根足場」も組む必要があります。

そのため、足場の費用も高くなるでしょう。
通常の足場に「屋根足場」の費用もプラスになるということを知っておいてください。

自分の家がどのような屋根勾配になっているのかを確認してみることも大切です。
通常よりも勾配が急な場合や屋根が大きい場合は、足場の費用もかかります。

しかし、安全で効率的な作業、きれいな仕事をしてもらうためにも大切です。

実績のある足場業者ならば、どんな足場を作ればいいのかをきちんと説明してもらえますので、依頼してみませんか。
また、外壁塗装と一緒に屋根の塗装をすることで、足場の費用は抑えられますので一緒に行うのも節約の方法と言えます。