足場組立の解体とはどんな仕事?作業内容や資格にクローズアップ

建設現場に馴染みがないと触れる機会のない足場ですが
建設や工事の現場で安全に作業をするには無くてはならない存在です。

そんな足場ですが、組み立てた後には、次の作業に速やかに移るための解体も必要です。

そこでこの記事では「足場の解体」にクローズアップして作業内容などを中心に紹介します。

◼︎足場の解体はどんな作業なのか

外壁塗装や屋根の修繕ではもちろんのこと、様々な建設現場で足場は組み立てられています。
しかし、足場はあくまでも「作業スペース」に過ぎないため、現場の主役ではありません。

安全に作業が終わったら速やかに解体をする必要があります。
では、足場の解体はどのような作業なのでしょうか。

足場解体作業の手順とは

足場の解体作業は「解体手順書」などを元に安全を確保しながら進めていきます。

基本的には組み立てた順番とは逆に1つ1つの部品を外していきます。
主な流れとしては、手摺をメインに外したのちに先行手摺と呼ばれるもう1つの手摺を外します。

その後階段を解体し、踏板を撤去すれば最後に残るのは支柱です。
つまり、足場を完成させたい場合なら支柱から踏板をはめて足場組立を行うことになります。

安全な作業のために用いられるチェックリストとは

建設現場はとにかく労災を防ぐことが大切です。
そのため足場に関しても組み立てや解体には強い危機管理をもって挑む必要があります。

そこで、足場の解体に関してはチェックリストを確認することが大切です。

よく建設現場で参考にされている解体作業に関して
わかりやすいチェックリストがあります。
まだ現場経験が少ない方でも安全に作業ができるようにいろんな現場で用いられています。

リストは作業開始前と作業時に分かれており、作業が疎かにならないようにチェックを行います。

例として触れると、作業中は保護帽と安全帯(フルハーネスとよばれるもの)を装着する必要があります。
労災は慣れたころにも起きやすいので、こうしたチェックリストで
毎回解体作業の手順について確認をすることが大切です。

足場の解体に必要な資格を覚えよう!

建設現場にはたくさんの種類の資格があります。
では足場の解体に関して必要な資格はあるのでしょうか。

足場の解体に関しての資格は「足場の組立て等作業主任者技能講習」が挙げられます。
この資格は労働安全衛生法に基づき実施されている講習で、組立時にも必要な資格です。

足場の組立や解体または変更に関しては作業主任者、と呼ばれる
責任者を配置した上で作業を行う必要があります。

現場に欠かせず組立も解体についても指揮者の役割を果たす責任者のため
足場に関係する方の多くがこの講習を受講しています。

法律で定められた国家資格であり、現場作業でも人気のある資格です。

足場組立や解体の作業のメリットとは

労災の側面もあり足場組立や解体の作業は難しいイメージがあるかもしれません。
しかし、足場に関する業務にはメリットもあります。

この項ではシンプルでやりがいのある足場の仕事について魅力を紹介します。

足場組立の仕事でキャリアアップを目指せる

足場に関する仕事は全国で引く手あまたです。
特に現在はリフォームやビルメンテナンスなど幅広く足場の需要があるため、収入が抜群に安定しています。

また、足場に関する仕事は外での業務のため天候によってはお休みもあり、実は働きやすさも魅力です。
未経験から上達していく人がほとんどなので、キャリアアップも目指せます。

最初は簡単な作業から始まり、施工管理の責任者も目指すことが可能です。

安定・安心して働けるのも足場の仕事の魅力でしょう。

足場組立の資格も併せて得ることがおすすめ

足場に関しては組立にも資格があります。

先に「足場の組立て等作業主任者技能講習」について紹介しましたが、この他にも
「建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者 」と呼ばれる資格や
「とび技能士」などの資格もあります。

こうした資格も併せて取得していくことで、よりキャリアや収入のアップが見込めます。

将来的に足場に関することで独立を目指すことも可能です。

高収入を目指せる

危険と隣り合わせでもありますが、その分足場組立・解体に関しては
高収入を目指せるのもポイントです。

足場にもいろんな現場作業があります。

例として挙げると、くさび足場や次世代の新しい足場などもあります。

どのような現場でも高収入の水準で安定しており、若年層でも高収入が得られるので人気の仕事です。
また、技能職でもあるため外国の方も多く従事しており、安定して現場で活躍できるのも魅力の1つです。

足場の作業は年齢制限がありますが、見習いであれば中学校卒業から働くこともできます。
実際に現場では若手がたくさん見習いとして働いており、定時制との両立も可能です。

スピーディに作業が終わる

実は大がかりに見える足場ですが、慣れれば組立も解体も実にスピーディに作業が終わります。

特に解体については一般的な住宅への施工ならおおよそ1日程度で終わってしまいます。
早いと半日で終わる現場もあるほどです。

足場の現場作業はこのように意外と負担感が少ないこと魅力でしょう。

ダイナミックな現場だけど細やかさも必要

足場の仕事はとってもダイナミックな作業が多いのですが
くさび足場など住宅建設で多く使用されている足場は組立や解体の際に大きな音が出てしまうことがあります。

くさび足場は組み立てやすさが魅力なのですが、
ンマーを使用して作業を行うため音が出てしまうのです。

近隣への細やかな配慮も職人の仕事の1つです。
慣れないうちは職人の動きや音に着目しながら現場を覚えていくことが大切です。

まとめ

この記事では足場組立作業における解体部分に着目して
資格や魅力についてクローズアップしました。

一見ハードルの高そうな仕事ですし、実際に足場は高いところにありますが
ひとつひとつ丁寧に覚えていけばすぐに身につけられる仕事です。

安全を遵守した職人たちが今日も全国で足場の仕事に励んでいます。