建築物を作る際には足場を作ることが多いのですが、足場の種類には、単管足場 、くさび式足場(くさび緊結式足場・ビケ足場)、枠組み足場などがあります。
その中で、くさび式足場の特徴とは何なのか、また3つのタイプに分けられるためどのような資材が使われるのかをA・B・C式のタイプ別にご紹介しますので参考にしてください。
資材の違いについてもご紹介します。
くさび式足場とはどんな足場の種類のこと?特徴は?
くさび式足場と呼ばれる足場は、凹凸のあるくさび型の金具を打ち込みながら足場を組み立てていくのが特徴です。
足場を組む際に、よくカンカンという音が何度も響き渡る時があるでしょう。
ハンマーで一つずつ叩きながらしっかりと打ち込んで、組み立てていく方法が特徴です。
設置や解体がハンマーで簡単にでき、耐久性が高い足場と言えます。
くさび式足場は「くさび緊結式足場」や「ビケ足場」とも言う
そして、クサビ式足場は「くさび式緊結式足場」と正式にはいい、「ビケ足場」とも呼ばれています。
緊結部にくさびを使うというのが正式名称です。
「ビケ足場」という呼び方は、日本国内で1980年に初めて開発された時に、「ビケ足場」という商品名だったためにそう呼ばれるものです。歴史が新しい足場の組み立て方式と言えるでしょう。
くさび式足場の基本部材とは
くさび式足場の基本部材の構成はというと固定ジャッキ、支柱、手摺、踏板が主で、他にブラケット、筋交、鋼製階段、先行手摺、壁当てジャッキなどがあります。
足場の下を固定ジャッキでしっかり固定し、緊結部のコマが一定間隔で付いた鋼管の支柱を組み立てていきます。上ゴマ、下ゴマ、ほぞがあり、ほぞにロックピンがあり、繋げた際に落ちないようにロックされるので安心です。
そして、支柱と支柱のコマに手摺や筋交をくさびで挿し込んでいくのが特徴ですが、その際に手すりが水平に挿し込まれているかも大事になります。
また、踏板は、鉄鋼で作られていて、手すりやブラケットに左右の2か所のフックをかけて固定させていきます。
そして、これらの資材は、くさび式足場の種類によっても違いがあります。
次にそれぞれの違いもご紹介していきますので、知っておくことが大切と言えるでしょう。
くさび式足場の種類A・B・C式のタイプ別をご紹介
くさび式足場にはA・B・C式のタイプ別の種類があります。
A式タイプは、「キャッチャータイプ」と言われ、最も流通していてホームセンターでも資材が売られている場合があります。
またB式タイプは、「ビケタイプ」「ビケ足場」と呼ばれていて、国内初のくさび緊結式足場のタイプです。組み立てた時に最も横揺れが小さいと言われていて安全性が高いでしょう。
C式タイプは「三共タイプ」や「セブン足場」と言われています。
平たいくさびが特徴で、横揺れが大きいのがデメリットになり、流通量は少ないタイプの足場です。
くさび式足場を資材からタイプ別に種類を比較
くさび式足場のA・B・C式をタイプ別に比較してみますと、Aタイプは、資材を製造する会社が多いために、それぞれの会社の資材を使っても互換性があるのがメリットです。
Bタイプは他のタイプと異なって支柱のコマの間のスパンが長くなります。そのためAタイプやCタイプとの支柱の互換性がありません。またブラケットにはコマが付いていて、踏板にもくさびがついているのが特徴的で、緊結する箇所が多いために横揺れが少ない点がいいでしょう。
そのためくさびの打ち込みや抜きの作業は多いため、中高層の建築物では手間がかかりますが、安全性は高まります。
また、価格も高いのが特徴です。
手すりのくさびの形はAタイプと似ていますが、角度が異なり、使えない場合があり、固定ジャッキはサイズが小さくなり異なった形状となります。
Cタイプは、くさびが平たいのが特徴で、そのため支柱などのコマもそれに合わせた形になります。
支柱や手すり、ブラケットは互換性がありませんが、他のタイプよりも資材が軽い点で足場の組み立て作業はしやすいでしょう。
しかし、デメリットとしては、くさびが平たいことで横揺れが大きくなり、また資材が手に入りづらいデメリットがあります。
くさび式足場は A・B・C式の違いを理解すること!違う種類の資材で組み立てはNG
くさび式足場はA・B・C式の種類があり、その種類の違いをきちんと理解しておくことが大切です。
ご紹介したようにタイプの種類によって、使う資材が異なってきます。支柱のコマの間のスパンやくさびの形などがそれぞれ変わってくるでしょう。
異なるタイプの種類の資材を間違って組み立てたり、無理やり合わせて使っても、傾いた足場になったり、きれいに足場を組み立てられなくなります。
足場を組み立てるには、支柱や手摺、ブラケット、踏板など多くの資材が必要ですが、それぞれの種類によって必要な資材が異なりますので、きちんと違いを理解しておくことが大切です。
それぞれに安全性を考えた資材の種類が必要ですので、その建築現場に合った種類の足場を作り、資材もそれに合わせた資材を選ぶようにすることが大切と言えます。
くさび式足場は種類と資材の違いを理解してより安全で効率的な足場を
くさび式足場は、くさびをハンマーで打ち込みながら組み立てる足場で、安全性が高い足場です。くさび式足場の中にも A・B・C式のタイプ別の種類があることをご紹介しました。
種類によって資材が異なり互換性がありませんので、どのような点が違うのか、特徴を知っておくことがおすすめです。
くさび式足場の中でも種類と特徴を良く知って、どの足場を作るかを考えて、きちんと資材を揃えることが安全のために大切なことです。そうすることで、きちんとした足場を組み立てることができ、それからの作業の効率性も図ることができるものと言えます。