建築物を建てるためには、足場がまず作られますが、足場組立は意外と時間と手間が掛かる作業です。
しかし、建築作業中の落下事故などを防ぐために、また安心で効率的できれいな作業が行えるように、組立方法や手順を大事に守る必要があります。
足場組立の基本的な方法とその組立作業の手順についてご紹介します。
足場組立方法にはどんな方法がある?
まず、足場には、単管足場、くさび式足場(くさび緊結式足場・ビケ足場)、枠組み足場などの種類があります。
単管足場は自由度が高いのがメリットで、くさび式足場はくさび形のものをハンマーで叩きながら足場を組立てるのが特徴で丈夫で組み立ても簡単な足場です。
また、枠組み足場は、法面の段差が少なければ早くできて、階段も付けやすい足場となります。
それぞれに現場の状況、作業内容によって安心、安全を考えた足場作ることが大切です。
それぞれの足場の組立方法は後でご紹介しますが、まず、現場でどのような足場を組むのかを考えて、足場設置のための準備をする必要があるのかをご紹介します。
足場に必要な資材と数を準備
足場を組むには、まず必要な資材がたくさん必要ですので、それを準備する必要があります。
足場組立のための資材としては、単管足場では単管パイプ・固定ベース・クランプ・単管ブラケット・足場板・ジョイントが必要です。
また、くさび緊結式足場では、主な基本部材として、ジャッキ、支柱、手摺、踏板、ブラケット、筋交、鋼製階段、先行手摺、壁当てジャッキが必要となります。
枠組み足場では、基本部材として建枠・ジャッキ・筋交・ジョイント/ピン・アームロック・布板・壁つなぎ・手摺を準備します。
また、それらをどれだけ用意すればいいのかについては、足場の面積からきちんと計算する必要があり、安全性を考える必要があります。
架け面積の計算の仕方
足場組立に際しては、足場の面積がどう決まるのかも気になるでしょう。
足場の面積の計算方法は、足場の外周×足場の高さとなります。
基本的に、建物の外壁よりも0.5m程広く取って組立を行うようにします。足場の外周はそのため建物の外周+4m(各方面に0.5を加えた値)となるのが特徴です。
これをもとに足場に必要な資材の計算をするといいでしょう。
単管足場の組立方法と流れについて
ここからは、それぞれの足場によって組立方法と組立手順が異なりますので、見ていきます。
単管足場の場合には、単管と呼ばれる鉄パイプとそれを繋ぐクランプと呼ばれる金具によって組まれるのが特徴です。
まず敷板、敷角を設置し、固定ベースの設置及び固定、建地(たてじ)取り付け(地面と垂直にたてる垂直材の取り付け)を行い、この建地の建て方、間隔を保ち安全性を保つことが重要となります。
根がらみの取り付け(建地の位置がずれないようにするもの)、梁間方向に筋交いを取り付け、布、腕木の取り付け、大筋交いを取り付け、足場板の設置及び結束を行います。
クサビ式足場の組立方法と流れについて
クサビ式の場合ですが、まずコーナー部のアンダーベース上に固定されたジャッキベースに支柱を差し込みます。
そして、ネジではなく、クサビ形の支柱と支柱をハンマーで打ち込みながら固定するのが特徴です。このことによって安心、安全な足場となります。
そして、手すりを内側の支柱に設置し、スパンを決めてこちらもハンマーで連結していくのが流れとなります。
枠組み足場の組立方法と流れについて
枠組み足場では、地面を平坦にして敷板や敷角を並べていきます。
そして、ジャッキベースを敷板の上に置いて、ずれないように根がらみを取り付け(省略することも可能)、ジャッキベースは敷板に釘で止めて固定して安全性を確保します。
高さが高い建築物の時によく行われる足場の方法です。足場組立にクレーンなどが必要なために、スペースがある場合に使われる方法となっています。
部材が多く、ジャッキベースや筋交い、鋼製布板などを組み合わせ、連結ピンやアームロック、壁つなぎなどの部材が使われることもあって、コストや部材運搬が大変な方法です。
落下防止のための部材の設置方法について
こうして見てきますと、足場組立にはそれぞれの足場の種類ごとに様々な部材が必要なことがわかるでしょう。
主な足場の部材としては、敷盤・ジャッキベース・支柱・根がらみ、手摺、ブラケット、踏板などがあり、それをどう設置するのかが大事なことです。
手すりなどの本数の計算も気をつけて
そして、足場の安全性を考える場合に手摺の本数はとても大事です。労働安全衛生規則(足場等関係)においても、墜落防止措置等の充実が図られていて手摺も基準も細かく書かれています。
高さ10m未満の木造建築でも、手摺先行工法を適用する必要が生じていて、高さ75cm以上の支柱の場合には、手すりや交差筋交いを付ける必要があります。
例えば、枠組み足場では、交さ筋かい下部のすき間からの墜落を防止するため、「下さん」や「幅木」などを設置すること、または手すりや枠を付けるようになっています。
そして、枠組足場以外の場合には、手摺の下部からの墜落しないように高さ 85 センチメー以上の手摺には「中さん」も付けるようになっています。
また、物体が落下しないように幅木やメッシュシート、防網の設置も必要と定められています。
足場組立方法では細かな安全のための規則を守って準備と作業が大事!
足場組立方法について、様々な組立方法をご紹介しました。足場を作るに当たっては、落下事故を防ぐための労働安全衛生規則の細かな規則があります。
まず、現場に即した足場組立方法を決め、どれだけの部材を準備しなければならないのかを考え、どのように組み立てるのかをしっかり検討して、安心安全な作業を目指す必要があります。
足場組立にあたっては、細かく計算することによって、計画立てた方法を取らなければなりません。それぞれの足場の種類ごとに組立方法を熟知して行うことが必要となっています。