外壁塗装に必要な足場ってどんなもの?費用は?詳しく解説

外壁塗装など住宅建築の現場で活躍している「足場」は、設置や解体に専門性の高い技術が必要です。

そのため、新築やリフォーム時などで足場が必要になった場合には足場自体の施工に費用が生じます。

特に住宅建築や屋根や2階部分などの外壁塗装も大切なため、作業に足場は必需品です。

そこで、この記事では足場について費用の視点から解説します。

 

【足場の費用とはどのぐらい?】

現場作業に欠かせない足場ですが、足場自体の設置・解体にはどのぐらいの費用が発生するのでしょうか。

足場の組立や設置に関しての費用は「1平方メートル」を基準にして算出しています。

つまり、場所によって組立工数も解体工数も増えるので、広さを元に算出しています。

この広さについては「足場架面積」と呼ばれており、建物の外周をもとに算出が出来ます。

運搬などの雑費も含んで、概算としては1平方メートルあたり約500円程度~約1000円程度の範囲内でしょう。

ここに平米単価を加えることでおおよその費用について確定します。

参考例に下記をご紹介します。

 

・足場の費用例

足場の費用例は次の通りです。

①足場架面積=「家の外周+8m」×高さ

足場架面積の算出には家の外周に足場を設置する余裕分をプラスして高さを掛け算します。

例えば外周が15mで家の高さが平均的な2階建ての6mの場合、「15m+8m」×6となります。

答えは足場架面積138㎡です。

②足場費用=「足場架面積×平米の単価」

①で算出した面積に平米単価をかけることで費用が出ます。

ここで平米単価を800円とすると、138×800で11万400円が確定します。

このような方法で概算が出ます。

あくまでも平米単価や家の大きさは参考例なので、実際の住宅や単価には誤差がありますのでご了承ください。

現場に関しての難易度が上がる場合には別途費用が生じることもあります。

 

【足場の設置・解体に多い費用トラブル】

足場の設置・解体には費用に関するトラブルが起きています。

多くの足場に関する会社が注意喚起をしていますが、

足場に関する費用が無料と宣伝している業者もいるようです。

新築やリフォーム時など、外壁塗装などの費用が気になり、

足場に関する費用を節約しようとされる方もいます。

しかし、労災を未然に防ぎつつ、確かな技術で足場を管理し、

良心的な会計を行うには足場が無料になることは困難です。

では、どうして悪質な業者は無料という広告が出来るのでしょうか。

それは、足場に関する名目以外の費用請求を行うからです。

作業員の日当を高く請求する、外壁に関する名目で雑費を請求する、

高額な塗装代金などで結局足場代金を別の名目に付け替えて請求します。

実際に全国でこのような悪質な請求があり、消費者センターへの相談も増加傾向です。

一般的な住宅メーカーやリフォーム企業などは足場を無料にする、

という広告はまず行いませんので注意してください。

 

【なぜ外壁塗装などの作業に足場は必要なの?】

大切なご自宅を塗装する際などに必要な足場は、そもそもどうして必要なのでしょうか。

その理由は次の3つです。

 

①塗装の飛沫を防ぎ、養生するため

外壁への施工はサイディングや塗装の作業が多く、塗料が飛沫しやすくなります。

塗料が隣家に飛沫してしまうと、大きなトラブルになりかねません。

そこで、きちんと足場を設置し養生を行うことでこうしたトラブルを未然に防ぐことができます。

防止ネットを張り、細かい部分に養生を行う作業にも足場は欠かせない存在です。

 

②施工のムラを防ぐため

みなさんはご自宅で高い位置にあるエアコンなどの掃除をする時に、どのように行っていますか。

手を伸ばして掃除するよりも脚立や椅子など、補助がある方がスムーズに作業は捗るものです。

これは外壁塗装にも言えることで、足場がある方が作業効率は良く、施工のムラが発生しにくくなります。

塗りムラなどを防ぐためにも、作業台としての足場は重要なのです。

 

③労災事故を防ぎ、作業者を守る

高所の作業が多い外壁への施工は、労災事故が起きやすい現場です。

安全性を確実に確保しつつ、美しい住宅を仕上げていくには、

足場が作業員をしっかりと支える必要があります。

落下防止の策を講じ、確かな技術力で作り上げた足場はケガのリスクも低下します。

労働安全衛生法でも労災防止のために高所での作業には足場が義務化されています。

 

【足場の設置・解体にはご協力をお願いすることも】

作業に必須の足場ですが、実際に設置・解体をする工程では近隣の方にスペースをお借りすることもあります。

また、防止カバーや養生の関係でしばらくの間ご自宅の窓を塞ぐことなどもあります。

安全な作業のためには施工主にも近隣の方にもご協力をお願いすることがあります。

こうしたお願いは後々のトラブルを防ぐためです。

例えば、塗装範囲や作業内容によっては車をしばらくの間移動してもらう、

塗料の臭いの飛散を防ぐために窓を開けないようにお願いするケースもあります。

施工の際にはこうした近隣の方々へのお願いもある、と想定しておくと良いでしょう。

許可なく他人の敷地に足場を設置したり、工具を放置したりする、などはあってはなりません。

外壁への施工は1日では難しいので、細やかな配慮が必要です。

 

【足場は自分で組み立てられる?】

ホームセンターやインターネットで様々な便利グッズが手に入るようになりましたが、

足場はDIYできるのでしょうか。

結論から言うと、DIYは危険ですので避けたほうが良いでしょう。

プロの外壁塗装や修理の際に、DIYで足場をご依頼されてもお断りすることになります。

おそらくDIYを想定しているのは費用節約を目指しているからと想像しますが、

案外ご自分で足場を組むのも費用がかかるものです。

ご自身の作業用に単管を購入して組むこともあり得ますが、おすすめはしません。

脚立やはしごでの塗装作業はムラが生じるので、結局外注にシフトされるケースもあります。

足場に関してのプロは、安全知識も豊富で組立などに関する有資格者も多いのです。

是非プロの安全な足場業者へ任せましょう。

 

【足場は安全な専門業者へ!】

今回は足場の設置・解体に関して費用面に注目してご紹介しました。

足場の組立や解体は外壁への施工に必要です。

安全性や費用、施工実数などを配慮すると、一番安全で費用も安く済むのはプロに依頼をすることです。

また、プロの足場業者は様々な種類の足場を取り扱っており、現場に必要な組立を的確に行っています。

新築やリフォームなどを支える縁の下の力持ち、「足場」に関してはぜひお気軽にご相談ください。